阿含経の信憑性 信頼できるパーリ語アーガマ(阿含経) 釈尊直説の唯一の経典!!
近年、阿含経の信憑性について、疑念を抱く方々が増えていますが、その誤りについて、書かせていただきたいと思います。
確かに、漢訳の阿含経には、後世作られた偽経が混じっています。しかし、パーリ語のアーガマは、非常に信憑性が高いのです。
阿含経の成立時期は、釈尊入寂後、すぐに経典編纂会議(第一結集)が500人の阿羅漢たち(五百羅漢)によって、招集されているのです。そのころから、すでに始まっているのです。それが口頭で、伝授されていったのですが、この口頭伝授は、非常に正確なのです。最も信頼できるパーリー語の阿含経の書物での成立時期が、5世紀ごろだということで、信憑性を疑う人達がいますが、文字になっていなくても、それ以前から阿含経の継承は、とても正確なものだったのです。
当時の僧侶は、経典暗記が修行のひとつでした。それはとても正確なものなのでした。記憶しやすいようにいろいろな工夫がなされ、多くの修行者が、一緒に暗記しますので、正確であり、自分だけ変えることはできないのです。
詳しいことは、日本テーラワーダ仏教協会の、
☆特別連載 最新の仏教研究で解き明かすパーリ三蔵の成立過程 パーリ聖典の源流 (釈尊の言葉は失われたのか?) 藤本 晃(慈照)文学博士・誓教寺住職 をご覧になってみて下さい。詳しく解説されています。
http://www.j-theravada.net/sakhi/pali_sutta1.html
したがって、パーリ語の阿含経は、とても信頼性があります。特に、上座部の南西インド、スリランカのパーリ語アーガマは、極めて信憑性が高いのです。改変混入がほとんどないのです。また、近年出版された、国際版パーリ阿含経は、世界のパーリー語の経典を、比較検討していますので、非常に信憑性が高いと思われます。また、上記をご覧になれば、阿羅漢が、解脱者であり、仏陀と同意語だということもわかります。悟りを完全に開いた、完成者である阿羅漢が、500人経典編集の会議のために招集されているのです。したがって、阿羅漢=仏陀であることがわかります。阿含経が、小乗経典でないことがわかります。
正法を知っていただくため、参考になれば幸いです。合掌