大乗仏教の陰謀② 日本大乗仏教の誤り 大乗非仏説 現代仏教学の定説 諸学者の見解
大乗仏教信者の方には、大変驚かれることと存じますが、信者の方に真実を知っていただくためにも、書かせていただきたいと思います。
元都留文科大学長、故増谷文雄先生『原初経典 阿含経』の引用です。
「しかるに、ブッダがなくなられてから数百年を経たのち、いわゆる大乗仏教なるものが起こり、かつ大乗教典なるものが生産されはじめた。それとともにこの阿含経が持っていた独占的な地位はようやく崩壊し始め、そこからこの経の運命の浮沈がはじまるのである。」
続けて、増谷先生の昭和55年8月5日、日経新聞文化欄の論説です。
「しかるに、いま、かくのごとくにしてはじめられた明治以後の新しい仏教研究においては、厳密な経典批判の結果として、この阿含経典のみが、よく仏教の根本聖典たることを主張しうるものとなった。つまり、今日の仏教研究においては、仏陀の教法をその原初的なすがたにおいて伝える経典として、よく学問的吟味にたえるものは、この経典群を措いて他にまったく存しないのである。(中略)そして、それを私どもは、根本経典と呼ぶのである。つまり、阿含なる経典群によって知られる仏教こそが根本仏教なのである。」
真の成仏法は、阿含経にのみ書かれています。七科三十七道品(しちかさんじゅうしちどうほん)あるいは、三十七菩提分法(ぼだいぶんぽう)と呼ばれています。これが真の成仏法です。この七科三十七道品を修行しない限り、絶対に成仏はできないのです。
パーリ文のアーガマ(『中阿含経』第百三)のKinti suttaでは、お釈迦さまは、つぎのようにのべておられます。
「ここに比丘らよ、われによりて法は悟られ、汝らに説かれたり。すなわち、四念住・四正断・四神足・五根・五力・七覚支・八正道これなり。
それゆえにすべての比丘らは相和し、相欣び、争うことなくして、これを学ばざるべからず。」(後略)
学ばざるべからずとおっしゃられています。絶対に修行しなさいということです。修行しなければ成仏できないという意味なのです。ですから、仏教徒である以上は、いつかは必ず、生まれ変わってでも、七科三十七道品を修行しなければいけないのです。他に方法はないのです。修行しなければ、絶対にブッタにはなれないのです。
大乗仏教は、この七科三十七道品の修行法を捨てて、仏の慈悲にすがるという方法を考え出したのです。しかし、仏の慈悲にすがるだけでは、成仏できるはずがありません。
「仏陀の真実の教えを説く」という本があります。お勧めします。
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参考になれば幸いです。
合掌